“捍(ふせ)” の例文
家を衛(まも)り盗を捍(ふせ)ぎ、風雨に苦しんで残食と骨ばかり享(う)け、時としては何一つ食わず、それに猫は常に飽食して竈辺(かまどべ)に安居するは不公平ならずやと怒る。
廖平こゝに於(おい)て人々に謂(い)って曰く、諸人の随(したが)わんことを願うは、固(もと)よりなり、但し随行の者の多きは功無くして害あり、家室の累(るい)無くして、膂力(りょりょく)の捍(ふせ)ぎ衛(まも)るに足る者
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
爪牙を尖らせ他の諸獣を捍(ふせ)いで一向彼女に近づかしめず、見物一同これほど奇特な米獅(ピューマ)に免じて彼女を赦さずば、人間が畜生に及ばぬ証明をするようなもの
鉄鉉、左都督(さととく)盛庸(せいよう)、右都督(ゆうととく)陳暉(ちんき)等(ら)と力を尽して捍(ふせ)ぎ、志を堅うして守り、日を経(ふ)れど屈せず。事聞えて、鉉を山東布政司使(さんとうふせいしし)と為(な)し、盛庸を大将軍と為(な)し、陳暉を副将軍に陞(のぼ)す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)