拾収しゅうしゅう)” の例文
これ勝伯が一しんを以て万死ばんしの途に馳駆ちくし、その危局ききょく拾収しゅうしゅうし、維新の大業を完成かんせいせしむるに余力をあまさざりし所以ゆえんにあらずや云々うんぬん
「殿ッ、殿ッ。——一刻もはやくこの場をお落ちなされませッ。乱れ立ったる味方、気負いぬく敵、拾収しゅうしゅうはつきませぬ。無念ながら一先ずここは」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)