拙作せっさく)” の例文
若し、拙作せっさくがいくらかでも、先生に感銘を与え得たとしますれば、こんな嬉しいことはないのでございますが。
人間椅子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
わが拙作せっさく小説『すみだ川』の篇中にはかかる路地の或場所をばその頃見たままに写生して置いた。
茶呑咄ちゃのみばなしに残したる。炭売多助たすけが一代記を。拙作せっさくながら枝炭えだずみの。枝葉をそえ脱稿やきあげしも、原来もとより落語なるをもって。小説稗史はいし比較くらべなば。所謂いわゆる雪と炭俵。弁舌くちは飾れど実の薄かるも。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
当時拙作せっさくあり
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)