“抱琴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうきん75.0%
クロッチ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この町に、南蛮寺なんばんでらが建ってからだそうです。異国の笛とか抱琴ほうきんが入って来たばかりでなく、その音階に馴れて来て、これまであった歌謡のふしや曲までが、何となく違って来たと申します」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
落書らくがき酒肆しゅし障子しょうじや秋の風 抱琴ほうきん
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
歌唱詩人バルドオスワルドは、ヴェントシン(ヒヨスの毛茸ならんと云わる)を入れたる酒を飲むと見る間に、抱琴クロッチを抱ける身体波のごとくに揺ぎはじめ、やがて、妃ゲルトルーデの膝に倒る。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)