打交ぶっちが)” の例文
髪結床かみいどこ下職したじょくなんぞするもんじゃアありませんね、せめて字でも読めりゃ何とか言って近づくんですが、一の字は引張ひっぱって、十文字は組違え、打交ぶっちがえはたかの羽だと
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
足がかさなるまでも一所に踏掛けて、人形の首を、藁苞わらづとにさして、打交ぶっちがえた形に、両方からのぞいて、咽喉のどめて、同時に踏はずして、ぶらんこに釣下ろうという謀反むほんでしてなあ。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)