手簡てがみ)” の例文
又は総軍の鹿島立かしまだち馬蹄ばていの音高く朝霧をって勇ましく進むにも刀のこじりかるゝように心たゆたいしが、一封の手簡てがみ書く間もなきいそがしき中、次第に去る者のうとくなりしも情合じょうあいの薄いからではなし
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
李将仕りしょうしと相談して、二つの手簡てがみを持って往かすことにした。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)