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手沢
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しゅたく
ふりがな文庫
“
手沢
(
しゅたく
)” の例文
今ではその跡にバラック住いをして
旧廬
(
きゅうろ
)
の再興を志ざしているが、再興されても先代の
椿岳
(
ちんがく
)
の
手沢
(
しゅたく
)
の存する
梵雲庵
(
ぼんうんあん
)
が復活するのではない。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
わたくしはこの尺牘を鷲津松隠が
手沢
(
しゅたく
)
の詩文稿について見た。詩文稿は尾張丹羽村なる鷲津家の当主順光翁の蔵する所である。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
太閤様
名残
(
なご
)
りの伏見桃山御殿のお間をそっくり移したということだから、大先輩の石川五右衛門氏が忍び込んだ
手沢
(
しゅたく
)
のあともなつかしいなんぞの、そぞろ心から
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
きょうか
明日
(
あす
)
かとも見える容態になっても、石舟斎は決して
厠
(
かわや
)
へ通うのに、ひとの手を借らなかった。
手沢
(
しゅたく
)
のかかった細竹の杖をついて、病室の
濡縁
(
ぬれえん
)
から
後架
(
こうか
)
へゆくのを常としていた。
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
渋江家は代々学医であったから、父祖の
手沢
(
しゅたく
)
を存じている書籍が
少
(
すくな
)
くなかっただろうが、現に『
経籍訪古志
(
けいせきほうこし
)
』に載っている書目を見ても抽斎が書を買うために
貲
(
し
)
を
惜
(
おし
)
まなかったことは想い
遣
(
や
)
られる。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
お前達は父の
手沢
(
しゅたく
)
のお蔭でここにいる。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
“手沢”の意味
《名詞》
手沢(しゅたく)
使い込んで手垢が付いて出た光沢。また、そのようなもの。愛用。
(出典:Wiktionary)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
沢
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
“手沢”で始まる語句
手沢本
手沢品