“しゅたく”の漢字の書き方と例文
語句割合
手沢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きょうか明日あすかとも見える容態になっても、石舟斎は決してかわやへ通うのに、ひとの手を借らなかった。手沢しゅたくのかかった細竹の杖をついて、病室の濡縁ぬれえんから後架こうかへゆくのを常としていた。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
渋江家は代々学医であったから、父祖の手沢しゅたくを存じている書籍がすくなくなかっただろうが、現に『経籍訪古志けいせきほうこし』に載っている書目を見ても抽斎が書を買うためにおしまなかったことは想いられる。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
お前達は父の手沢しゅたくのお蔭でここにいる。