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手向
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てむ
ふりがな文庫
“
手向
(
てむ
)” の例文
弟
(
おとうと
)
は
気
(
き
)
がやさしくて、けっして
兄
(
あに
)
に
対
(
たい
)
して
手向
(
てむ
)
かいなどをしたことがありません。いつも
兄
(
あに
)
にいじめられて、しくしく
泣
(
な
)
いていました。
白すみれとしいの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
畜生
(
ちくしょう
)
ッ、あばれるか!
手向
(
てむ
)
かいをすると耳をきるぞ!
脛
(
すね
)
をぶッぱらうぞ! 歩けッ、歩けッ、うぬ歩かんか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それにいったんこうして
敵
(
てき
)
を
退
(
しりぞ
)
けたところで、
朝敵
(
ちょうてき
)
になっていつまでも
手向
(
てむ
)
かいがしつづけられるものではない。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
彼は僕より
躯幹
(
くかん
)
長大にして、
活発
(
かっぱつ
)
にかつ短気の男であったが、この時ばかりは何も
手向
(
てむ
)
かいだもせず、
擲
(
なぐ
)
られたままにその夜を過ごし、翌日は丁寧に礼を述べ他の
下宿
(
げしゅく
)
に移ったことがある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“手向”で始まる語句
手向山
手向草