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懐鏡
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ふところかがみ
ふりがな文庫
“
懐鏡
(
ふところかがみ
)” の例文
旧字:
懷鏡
ハンカチイフもて抑へければ、絹の白きに
柘榴
(
ざくろ
)
の
花弁
(
はなびら
)
の如く附きたるに、貴婦人は
懐鏡
(
ふところかがみ
)
取出
(
とりいだ
)
して、
咬
(
か
)
むことの過ぎし
故
(
ゆゑ
)
ぞと知りぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
それは、よほど
洒落人
(
しゃれびと
)
か都人でなければ持たぬような印金の袋に入った小さい
懐鏡
(
ふところかがみ
)
だった。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで奥さんも絵本を渡したり、ハモニカをあてがつたり、いろいろ退屈させない心配をしたが、とうとうしまひに
懐鏡
(
ふところかがみ
)
を持たせて置くと、意外にも
道中
(
だうちう
)
おとなしく坐つてゐる事実を発見した。
東京小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
小菊は
懐鏡
(
ふところかがみ
)
を取り出して、指先で口紅を直しながら
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
鏡
常用漢字
小4
部首:⾦
19画
“懐”で始まる語句
懐
懐中
懐手
懐紙
懐疑
懐剣
懐炉
懐柔
懐刀
懐妊