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憤恨
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ふんこん
ふりがな文庫
“
憤恨
(
ふんこん
)” の例文
武道の
執念
(
しゅうねん
)
、
栄辱
(
えいじょく
)
の
憤恨
(
ふんこん
)
、常日頃の沈着を失った平馬は、いまは、両眼に、大粒な口惜し涙を一杯に浮かべてさえいる。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
勿論、惣右衛門の下向は、主家没落以来の
憤恨
(
ふんこん
)
の火の手を、いちど、消し伏せるためだった。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
痛嘆すべきこの二つの歴史は、畿内の
山河
(
さんが
)
がいつも自分に向つて消極的教訓を語るに反して、長崎の風景に対して一種名状しがたき
憤恨
(
ふんこん
)
と神秘の色調を帯びさせてゐるやうに思はれる。
海洋の旅
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
遠州
榛原
(
はいばら
)
郡金谷宿の言伝えに、昔この地に住みし長者
愛娘
(
まなむすめ
)
を某池の大蛇に取られ
憤恨
(
ふんこん
)
に堪えず、多くの蹈鞴師を呼び寄せて一時に銕を湯に
熔
(
と
)
かしてその池に注いだ(河村多賀造氏談)。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
彼の胸は、激烈な憎悪と、
憤恨
(
ふんこん
)
とに
焦
(
こ
)
げるのである。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
“憤恨”の意味
《名詞》
憤 恨(ふんこん)
憤り恨むこと。
(出典:Wiktionary)
憤
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
恨
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
“憤”で始まる語句
憤
憤怒
憤懣
憤慨
憤然
憤々
憤激
憤怨
憤恚
憤悶