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憎態
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にくてい
ふりがな文庫
“
憎態
(
にくてい
)” の例文
と大円房は
憎態
(
にくてい
)
な嘲笑を泛かべながら下知した。と、ばらばらと立ち上がった柿山伏の門輩どもは、一人の新九郎の手を取り足をすくって玄関口より引き摺りだして
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ちぇっ、『ミーチェンカてば!』だとよ」と彼は、奧さんの金切聲を
憎態
(
にくてい
)
に眞似ながら、くってかかった、「それも人なかでよ、いけ圖々しいったらありゃしねえ!」
永遠の夫
(旧字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
腰には今にも輪のまゝにすつぽりとずり落ちさうな太い黒色のメリンスの兵児帯を
憎態
(
にくてい
)
に巻きつけ、
加
(
おま
)
けに棒のやうに貧弱な脚の先きには、武骨な庭下駄を突ツかけてゐたのである。
環魚洞風景
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
真っ先に開いたは「
鏡山
(
かがみやま
)
」で、
敵役
(
かたきやく
)
岩藤の
憎態
(
にくてい
)
で、
尾上
(
おのえ
)
の寂しい美しさや、甲斐甲斐しいお初の振る舞いに、あるいは怒りあるいは泣きあるいは両手に汗を握り、二番目も済んで中幕となり
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と
憎態
(
にくてい
)
にせせら笑った。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「云うわ、
憎態
(
にくてい
)
を」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
憎
常用漢字
中学
部首:⼼
14画
態
常用漢字
小5
部首:⼼
14画
“憎”で始まる語句
憎
憎悪
憎々
憎体
憎惡
憎気
憎體
憎氣
憎念
憎怨