感慨無量かんがいむりょう)” の例文
そしてはまた、郷里ふるさとを想い、自分達の活動を想い、淋しい生活を振り返って、感慨無量かんがいむりょうの涙にくれるに相違ないのです。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
こうかんがえると、かれは、あるきながら感慨無量かんがいむりょうなのでした。記憶きおくのこ床屋とこやがあったのではいりました。もちろん主人しゅじんもちがっていれば、内部ないぶのようすもわっていました。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)
そういって牧山大佐の声が受話器を通じて感慨無量かんがいむりょうといった顔をしている帆村の耳に響いた。
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
感慨無量かんがいむりょう語調ごちょうをこめて、ひとみもはなたずつぶやいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)