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意馬心猿
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いばしんえん
ふりがな文庫
“
意馬心猿
(
いばしんえん
)” の例文
あまりの美しさ! あまりにもあでやかな眺めに、門之丞はしばし、その血管内に荒れ狂う
意馬心猿
(
いばしんえん
)
もうちわすれ、
呆々然
(
ぼうぼうぜん
)
として見
惚
(
と
)
れたのでした。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
僕は色気が無いどころか、大ありだった。それこそ
意馬心猿
(
いばしんえん
)
とでもいうべき、全くあさましい有様だったのだ。
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
意馬心猿
(
いばしんえん
)
とやらが浅間しく乗り移った、さかりのついた雌犬同然さ——それで、悪いかえ? 悪いといったって、今更、どうにもあとへは引けないんだから——
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
それから
意馬心猿
(
いばしんえん
)
という事、『類聚名物考』に、『慈恩伝』に〈情は猿の逸躁を制し、意は馬の
奔馳
(
ほんち
)
を
繋
(
つな
)
ぐ〉、とあるに基づき、中国人の創作なるように筆しあれど
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
彼の心にも住む
意馬心猿
(
いばしんえん
)
は、彼を、寧子の家のほうへ駆りたてていた。そして、世間によくある深窓の灯を
窺
(
うかが
)
う不良児と、何ら変らない
恰好
(
かっこう
)
して、藤吉郎も、その家の垣の外をうろついていた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
汪克児
(
オングル
)
英雄、色を好む。(ちょいと天幕を指さしてウインクする)いかな大王も恋には弱い。
意馬心猿
(
いばしんえん
)
追えども去らず、あわわわわわ。(あわてて口を押さえる。誰も相手にせず)
若き日の成吉思汗:――市川猿之助氏のために――
(新字新仮名)
/
林不忘
、
牧逸馬
(著)
或
(
ある
)
いは、イムポテンツか、或いは、実は
意馬心猿
(
いばしんえん
)
なりと
雖
(
いえど
)
も
如何
(
いかん
)
せんもてず、振られどおしの男のように思うひともあるかも知れぬが、私は決してイムポテンツでもないし、また、そんな
チャンス
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
意馬心猿
(
いばしんえん
)
——という
相
(
すがた
)
である。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
猿
常用漢字
中学
部首:⽝
13画
“意馬”で始まる語句
意馬