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惨々
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いたいた
ふりがな文庫
“
惨々
(
いたいた
)” の例文
旧字:
慘々
女は
慄然
(
ぞっ
)
としたようであった。その落ちくぼんだ胸部や、細々と痩せた手首などが一そう
惨々
(
いたいた
)
しく見えた。そして彼女は半ば眼をつぶり、
唇
(
くち
)
をふるわせながら
碧眼
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
眼
(
まなこ
)
のみいと大くて、
病勝
(
やまひがち
)
に
痩衰
(
やせおとろ
)
へたる五体は
燈心
(
とうしみ
)
の如く、見るだに
惨々
(
いたいた
)
しながら、声の
明
(
あきらか
)
にして張ある、
何処
(
いづこ
)
より
出
(
い
)
づる
音
(
ね
)
ならんと、一たびは目を驚かし、一たびは耳を驚かすてふ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
惨
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
々
3画
“惨”で始まる語句
惨
惨憺
惨酷
惨澹
惨状
惨劇
惨死
惨虐
惨禍
惨殺