“情味”の読み方と例文
読み方割合
じょうみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
劇の調子が高まって妾の情人の哀切な心を表した舞姿に異国人が海の彼方の歌劇的な情味じょうみを感じた時、若い武士になった佐野が舞台に現れました。
バルザックの寝巻姿 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
アーサとわかれてこのかた、わたしはつい一度もこんなに取りすがりたいような、親切のこもった、ことばに言えない情味じょうみを感じたことはなかった。
わたしは、社用しゃようで、方々ほうぼう会社かいしゃや、工場こうじょう訪問ほうもんします。そして、いくにんとなく情味じょうみのゆたかなひとたちとあいました。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)