悪相あくそう)” の例文
旧字:惡相
此犬はあまり大きくもないが、金壺眼かなつぼまなこの意地悪い悪相あくそうをした犬で、滅多めったに恐怖と云うものを知らぬ鶴子すら初めて見た時はおびえて泣いた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
何処どこか優しみのある、決して悪相あくそうを備えている人柄の悪い婆さんでないと思うので、日頃婆さんを気味悪く思ったり、悪く思っているのが気の毒になって、つい
老婆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
禰宜 もない事、この女夜叉にょやしゃ悪相あくそうじゃ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)