“悪獣”の読み方と例文
旧字:惡獸
読み方割合
あくじゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土地の羊飼達ひつじかいたちはもちろん、よそからもおおかみ狩りを自慢じまんの連中が続々とやってきて、この悪獣あくじゅう退治たいじしようとしたのであったが、いずれも失敗して引きあげる。
夢現ゆめうつつ貴女あなたには、悪獣あくじゅうたいに見えましたでありましょう。私の心はけだものでした。夫人おくさん懺悔ざんげをします。廉平が白状するです。貴女に恥辱を被らしたものは、四脚よつあしの獣ではない、獣のような人間じゃ。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)