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悪口
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あくたい
ふりがな文庫
“
悪口
(
あくたい
)” の例文
旧字:
惡口
それはどっちにしたって構わないが、自分がこの
悪口
(
あくたい
)
を聞いたなり、おとなしく聞き流す
料簡
(
りょうけん
)
と見て取った坑夫共は、面白そうにどっと笑った。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
悪口
(
あくたい
)
は君達の礼儀であり、野性は君達の生命である。無所有が即ちその財産で、労働が即ちその貨幣である。
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と言つた調子で、松太郎は、
継母
(
ままはは
)
でも
遇
(
あしら
)
ふ様に、寝床の中に引擦り込んで、布団をかけてやる。渠は
何日
(
いつ
)
しか此女を扱ふ
呼吸
(
こつ
)
を知つた。
悪口
(
あくたい
)
は
幾何
(
いくら
)
吐
(
つ
)
いても、別に
抗争
(
てむか
)
ふ事はしないのだ。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と、やっぱり囲炉裏の
傍
(
そば
)
へ坐ったまま、大きな声で
慰
(
なぐさ
)
めている。慰めてるんだか、
悪口
(
あくたい
)
を
吐
(
つ
)
いているんだか疑わしいくらいである。坑夫から云うと、どっちも同じ事なんだろう。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
頭
(
かしら
)
ですらこれだから、
平
(
ひら
)
の坑夫は無論そう
野卑
(
ぞんざい
)
じゃあるまいと思い込んでいた。だから、この
悪口
(
あくたい
)
が
藪
(
やぶ
)
から
棒
(
ぼう
)
に飛んで来た時には、こいつはと
退避
(
ひる
)
む前に、まずおやっと毒気を抜かれた。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“悪口”の意味
《名詞》
他人のことを悪く言い、貶すこと。
悪態をつくこと。
(出典:Wiktionary)
“悪口”の解説
悪口(わるくち、わるぐち)とは、他人のことを悪くいうこと、貶すこと、悪態をつくこと。古語の悪口(あっこう)は、言葉によって他人の名誉などを傷つける行為、もしくはそれによって成立する犯罪で、中世の日本では規制された。
(出典:Wikipedia)
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“悪口”で始まる語句
悪口雑言
悪口家