念願ねんぐわん)” の例文
申立たりとも夜中やちう血刀を天水桶に洗ひしは何か謂れあり彦兵衞一件に關係くわんけいなくとも兩人申上る言葉も御咎おとがめあるまじ又勘太郎彌々馬喰町の人殺なれば彦三郎が念願ねんぐわん成就じやうじゆする故前後を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
是非亡父の思ひ煩ひ居候義を相解あひとき念願ねんぐわんに御座候而、元利相そろへ差上候こそ相當の譯に御座候得共、只今とても多人數の家内を相抱あひかゝへ居候上、全無高むたか之事に候へば、十分之義も不調とゝのは候に付
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)