かたじけなく)” の例文
よりて、余いま固陋ころうかえりみず、その了解し難きゆえんの意を摂録せつろくし、あえて先生にただす。もし先生の垂教をかたじけなくせば、あに ただ不佞ふねいの幸のみならんや。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
従古いにしえより当路者とうろしゃ古今一世之人物にあらざれば、衆賢之しゅうけんの批評ひひょうに当る者あらず。不計はからず拙老せつろう先年之行為こういに於て御議論ごぎろん数百言すうひゃくげん御指摘ごしてき、実に慙愧ざんきに不[ママ]ず、御深志かたじけなくぞんじそうろう
さて先年来、御尽力被下候段、かたじけなく存候。則吾ガ為メニ尽候所、則、国家ニ尽ス所タルヤ明カナリ。仍而何歟よつてなにか之、吾所蔵致候、旧赤穂ノ家臣神崎則休遺刀無銘一口貴兄進上致候。