応戦おうせん)” の例文
署長がピストルで応戦おうせんした。起きあがったが、けり倒されてピストルをうばわれ、手をあげて家のほうへ歩きだしたが、ピストルを取り返そうとして射ち倒されてしまった。
あまりの口惜くやしさに、咲耶子さくやこはさらに再三再四、胡蝶こちょうじんを立てなおして、応戦おうせんをこころみたが、こなたでほのおの陣をしけば、かれは水の陣を流して防ぎ、その軍配ぐんばい孫呉そんご化身けしんか、くすのきの再来かと
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)