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忍苦
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にんく
ふりがな文庫
“
忍苦
(
にんく
)” の例文
天は
浅黄色
(
あさぎいろ
)
に晴れて
綿雲
(
わたぐも
)
が夢のように浮かぶ。
忍苦
(
にんく
)
の冬にたえてきた木々がいっせいに
緑
(
みどり
)
の
芽
(
め
)
をふきだす。土をわって草がかれんな花をつけた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
われに
越王勾践
(
えつおうこうせん
)
の
忍苦
(
にんく
)
あり、
帷幕
(
いばく
)
に
民部
(
みんぶ
)
、
咲耶子
(
さくやこ
)
、
蔦之助
(
つたのすけ
)
あり、
忍剣
(
にんけん
)
、
龍太郎
(
りゅうたろう
)
の
驍勇
(
ぎょうゆう
)
あり、
不倶戴天
(
ふぐたいてん
)
のあだ
徳川家
(
とくがわけ
)
を討ち、やがて
武田再興
(
たけださいこう
)
の熱願、いな、天下
掌握
(
しょうあく
)
の
壮図
(
そうと
)
、やわか
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ただに君家の
怨
(
えん
)
をはらしたと云うのみでなく、
彼
(
あ
)
の衆の示した親子の大愛、
美
(
うる
)
わしき友の
友誼
(
ゆうぎ
)
、
忍苦
(
にんく
)
、潔白、しかも止むなく目的の
遂行
(
すいこう
)
には、法に触れるを得なかったにせよ、前後の行動には
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
させる程なら、拙者も永い
忍苦
(
にんく
)
はしませぬ。こうした事の生れる初めに、あなたも父として何も落度はなかったか、拙者も良人として足らぬ所はなかったか。それも考えてみなければなりますまい
夕顔の門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“忍苦”の意味
《名詞》
苦しみを耐え忍ぶこと。
(出典:Wiktionary)
忍
常用漢字
中学
部首:⼼
7画
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
“忍苦”で始まる語句
忍苦忍従
忍苦辛酸