心祝こころいわ)” の例文
「そのふたりが、思いがけなくめぐりあった心祝こころいわいに、てめえたちにも飲ませるから、いまのさかなを料理して、もっと酒をはこんでこい」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三宝さんぽう利益りやく四方しほう大慶たいけい。太夫様にお祝儀を申上げ、われらとても心祝こころいわひに、此の鯉魚こいさかなに、祝うて一こん、心ばかりの粗酒そしゅ差上さしあげたう存じまする。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)