御解おわかり)” の例文
どうして私はどうならうか知れぬやら、それはお前様に申しても甲斐かいなき事と致し候うて、ここに一つ申し置き候ふは、もし少しにてもこの文の心御解おわかりなされ候はば
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ふすまスウといて顔を見せしは、——女将ぢよしやうのお才「どうも松島さん、御気の毒様ですことねエ、これ流行妓はやりつこ情婦いろにした刑罰むくいですヨ、——待つ身のつらさが御解おわかりになりましたでせう、ホヽヽヽヽヽ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)