御眷族ごけんぞく)” の例文
「したが、数正どの。たくさんな御眷族ごけんぞくともなって、いったい、これから先どこへ浪々ろうろうの晩年を、落着かれるおつもりか。お行く先を、お聞かせ下さい」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは神木しんぼくである御蔭おかげじゃ。わしほかにこの銀杏いちょうには神様かみさま御眷族ごけんぞく多数おおぜいいてられる。しいささかでもこれに暴行ぼうこうくわえようものなら、立所たちどころ神罰しんばつくだるであろう。
うり茄子なすが、急に花園の壇に上されたようなもので、御眷族ごけんぞくの端たるわれらも急にお行儀をあらためております。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)