御生害ごしょうがい)” の例文
も上るに及んで、愈々合戦の開かれんとする時、幸村は一子大助を呼んで、「汝は城に還りて、君が御生害ごしょうがいを見届け後果つべし」
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
何日いつかは、切る髪。せめては、殿さまの御生害ごしょうがいの今宵に切りましょう。……なぜ、手を退くのですか』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「旦那さまには、久能山くのうざんにて御生害ごしょうがいにございます」
日本婦道記:箭竹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
もうあの通りな火の手で、信長公も御生害ごしょうがいあそばし、御近習衆もひとり残らずお討死と沙汰しております。妙覚寺の方も明智の軍勢がいっぱいで、辻々も通れますまい。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人の一生も生涯の士道も、その仕上げは、よくも悪くも死によって定まるとか申しますが、今日の御生害ごしょうがいうつの人をも数多あまた生かし、また御自身の一命をも末代に生かすはれ一期いちご
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御生害ごしょうがいなされました』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)