御泊おとま)” の例文
「では教えて上げましょう。が、いくら造作なく使えると言っても、習うのには暇もかかりますから、今夜は私の所へ御泊おとまりなさい。」
魔術 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「おおこれは帆村はんだすな。まだ御泊おとまりでしたか。えらいところをごらんに入れますわ、ハッハッハッ」
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
じろ/\ながめ居るゆゑ武士さふらひ眞實まこと當惑たうわくなし然らばいつその事此家にとまるべし見れば障子しやうじ御泊おとま宿やどしるしあり夫にはや申刻なゝつすぎにもなるべし餘り草臥くたびれたればとまりて行んにより飯もゆるりとたいてもらうべし酒も取寄てもらはん此所こことまるとすれば仔細しさいなしと草鞋わらぢ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)