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御憐憫
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ごれんびん
ふりがな文庫
“
御憐憫
(
ごれんびん
)” の例文
しかもその金を受け取らないとなれば、わたしばかりか一家のものも、
路頭
(
ろとう
)
に迷うのでございます。どうかこの心もちに、せめては
御憐憫
(
ごれんびん
)
を御加え下さい。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
三月六日に優善は「
身持
(
みもち
)
不行跡
不埒
(
ふらち
)
」の
廉
(
かど
)
を以て隠居を命ぜられ、同時に「
御憐憫
(
ごれんびん
)
を以て
名跡
(
みょうせき
)
御立被下置
(
おんたてくだされおく
)
」
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
上方組との打合せはよいが、一体、いつ迄、このような同じ文句の
遣取
(
やりと
)
りを交しているのだ。内蔵助殿の手紙といえば、毎度決まって、公儀の
御憐憫
(
ごれんびん
)
にお
縋
(
すが
)
り申し奉る事だ。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これなるは即ち、その江戸よりのお手土産、御尊覧に供しまするもお恥ずかしい程の品々にござりまするが、何とぞ
御憐憫
(
ごれんびん
)
を持ちまして
御嘉納
(
ごかのう
)
賜わりますれば恐悦にござりまする……
旗本退屈男:05 第五話 三河に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
どうかハヤ御勘弁を……いえこれは御客人が物の道理の好くお
了解
(
わかり
)
の方と存じまして、ひたすら
御憐憫
(
ごれんびん
)
を願う次第で御座りまするが、実は手前方、こうして大きく店張りは致し居りますれど
備前天一坊
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
見えぬ世界を見んとする不具者の
欣求心
(
ごんぐしん
)
に
御憐憫
(
ごれんびん
)
を下されたい、入門の儀、ひたすらに御紹介を頼み入ると、これは例のほしいままなる広長舌を
弄
(
ろう
)
することなく、極めて簡単明瞭に来意の要領を
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
不埓の所業仕候段
慚愧
(
ざんき
)
に堪えず候間、重なるわが罪
悔悟
(
かいご
)
のしるしに、
出家遁世仏門
(
しゅっけとんせいぶつもん
)
に
帰依
(
きえ
)
致し候条、何とぞ
御憐憫
(
ごれんびん
)
を以て、家名家督その他の御計らい、御寛大の御処置に預り度、右謹んで奉願上候。
旗本退屈男:08 第八話 日光に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
憫
漢検1級
部首:⼼
15画
“御憐”で始まる語句
御憐愍
御憐
御憐察
御憐愍令
御憐愍々々