“ごれんびん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御憐憫63.6%
御憐愍36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上方組との打合せはよいが、一体、いつ迄、このような同じ文句の遣取やりとりを交しているのだ。内蔵助殿の手紙といえば、毎度決まって、公儀の御憐憫ごれんびんにおすがり申し奉る事だ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これなるは即ち、その江戸よりのお手土産、御尊覧に供しまするもお恥ずかしい程の品々にござりまするが、何とぞ御憐憫ごれんびんを持ちまして御嘉納ごかのう賜わりますれば恐悦にござりまする……
得たるか如くにてあれはこゝえる人にころもを下さるをなさけに同じ事なりうゑたるもの食を得たるが如くとあれば御憐愍ごれんびんの御政事こゝを以て知るべしとき常憲院さま五十のの時何を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
長平は無論に死罪でしたが、長吉の方はまだ子供でもあり、どこまでも親のかたきを討つつもりでやった仕事ですから、かみにも御憐愍ごれんびんの沙汰があって、遠島えんとうということで落着らくちゃくしました。
半七捕物帳:19 お照の父 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)