御心ごしん)” の例文
働き出し玉う御容貌ごきりょうは百三十二そうそろ御声おんこえうぐいす美音錠びおんじょう飲ましたよりまだ清く、御心ごしんもじ広大無暗むやみ拙者せっしゃ可愛かわゆがって下さる結構づくゆえ堪忍ならずと
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「いや、安心は相成あいならぬ。が、かた/″\の御心ごしんもじ、御如才おじょさいはないかに存ずる。やがて、此の湖上にも白い姿が映るであらう。——水も、も、さてけた。——武士さむらい。」
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)