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影像
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イメジ
ふりがな文庫
“
影像
(
イメジ
)” の例文
いくら彼の頭が偉い人の
影像
(
イメジ
)
で
埋
(
うず
)
まっていても、彼自身が偉くなってゆかない以上は、何の役にも立たないという事を発見したのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし自分の新らしく移った住居については何の
影像
(
イメジ
)
も浮かべ得なかった。「時」は
綺麗
(
きれい
)
にこの
佗
(
わ
)
びしい
記念
(
かたみ
)
を彼のために払い去ってくれた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
実を云うと、自働車の
燭光
(
あかり
)
で照らされた時、彼の
眸
(
ひとみ
)
の
裏
(
うち
)
に映ったこの人の
影像
(
イメジ
)
は津田にとって奇異なものであった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
先刻
(
さっき
)
電車の中で、ちらちら眼先につき出したいろいろの
影像
(
イメジ
)
は、みんなこの一点に向って集注するのだという事を、前後両様の比較から発見した彼女は
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
見れば北側の
障子
(
しょうじ
)
と、その障子の一部分を
遮
(
さえ
)
ぎる津田の
影像
(
イメジ
)
だけであった。彼女の視線は窮屈であった。しかし彼女はあまりそれを苦にする様子もなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“影像”の意味
《名詞》
彫刻や絵画で表された神仏や人物の像。
(出典:Wiktionary)
影
常用漢字
中学
部首:⼺
15画
像
常用漢字
小5
部首:⼈
14画
“影”で始まる語句
影
影法師
影響
影向
影護
影身
影絵
影武者
影画
影燈籠