こわば)” の例文
こわばった様な頬付をして病気の様な眼をして居る様子を見ると、その心配にどれ位お久美さんは悩まされて居るかと云う事が思いやられて
お久美さんと其の周囲 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
お節があやしんで体にさわった時には氷より冷たくこわばってしまって黒い眼鏡の下には大きな目が太陽を真正面に見て居た。
栄蔵の死 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
蕙子は息が窒る様になって仕舞って、こわばりついた様に口も利けなくなった。
お久美さんと其の周囲 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)