“弘誓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぐぜい75.0%
ぐせい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まことに、仔細しさいなき坊守ぼうもりよな。綽空の望みも、これで一つとどいた。弘誓ぐぜいの海はまだ遠いが、本願の大船は、ひとまず、おかに浪をいこうがよい……」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仏の教えでは『到彼岸とうひがん』ということを申しまして、人を救うてこちらからあちらの岸に渡すのを舟にたとえてございます、善巧方便ぜんきょうほうべんを以て弘誓ぐぜいの舟にたとえているのでございます
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
今後も無数の醜いものが作られるであろう、小さな自我や慾や分別が蔓延はびこる限りは。しかし私たちは望みを抱いてよい。仏が正覚を果したということを信じてよい。彼の大きな弘誓ぐせいを信じ切ってよい。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
弘誓ぐせいもさこそ、あゝ茴香うひきやう
茴香 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)