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引啣
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ひきくわ
ふりがな文庫
“
引啣
(
ひきくわ
)” の例文
烏が
引啣
(
ひきくわ
)
えて飛ぼうとしたんだろう……可なり
大
(
おおき
)
な重い蛇だから、飛切れないで
鋼線
(
はりがね
)
に留った処を、電流で殺されたんだ。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その花の影、水岸に、白鷺が一羽居て、それが、
斑蝥
(
はんみょう
)
——人を殺す大毒虫——みちおしえ、というんですがね、
引啣
(
ひきくわ
)
えて、この森の空へ飛んだんです。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と見ると
手巾
(
ハンケチ
)
の
尖
(
さき
)
を
引啣
(
ひきくわ
)
えて、お
君
(
きみ
)
の肩はぶるぶると動いた。
白歯
(
しらは
)
の色も涙の
露
(
つゆ
)
、音するばかり
戦
(
おのの
)
いて。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私はあえて、この老怪の歯が
引啣
(
ひきくわ
)
えていたと言おう。……
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
啣
漢検1級
部首:⼝
11画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出