“弔(ともら)” の例文
だが、異様に感じられたのは、死体そのものよりも、死体の上やその周囲に、恰(あたか)も死者を弔(ともら)い死体を飾るものの如く、夥(おびただ)しい野菊の花が、美しく散り乱れていたことである。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
敵討(かたきうち)なぞを仕様といわねえで兎も角も己(おら)ア弟子に成って父(とっ)さまや母さまや兄さん姉さまの追善供養を弔(ともら)ったが宜(よ)かろうと勧めて、坊主になれといってもならねえだから、和尚様も段々可愛がって
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)