“建文”の読み方と例文
読み方割合
けんぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呉江ごこう邑丞ゆうじょう鞏徳きょうとく蘇州府そしゅうふの命を以て史彬が家に至り、官を奪い、かつ曰く、聞く君が家建文けんぶん皇帝をかしずくと。ひん驚いて曰く、全くそのこと無しと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
みん建文けんぶん皇帝は実に太祖たいそこう皇帝にいで位にきたまえり。時に洪武こうぶ三十一年うるう五月なり。すなわちみことのりして明年を建文元年としたまいぬ。御代みよしろしめすことはまさしく五歳にわたりたもう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
賽児の乱をなせるはみん永楽えいらく十八年二月にして、えん王の簒奪さんだつ建文けんぶん遜位そんいと相関するあるにあらず、建文なお死せずといえども、簒奪の事成って既に十八春秋をたり。賽児何ぞ実に建文のために兵を挙げんや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)