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廓然
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かくぜん
ふりがな文庫
“
廓然
(
かくぜん
)” の例文
無欲にして明鏡の如くに澄み切った心——悪魔以上に
廓然
(
かくぜん
)
冷々たる態度を以てこれに対すれば
鼻の表現
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その日は、
廓然
(
かくぜん
)
と晴れた初夏の一日だった。もう夏らしく、白い層雲が、むく/\と空の一角に
湧
(
わ
)
いていた。水色の空には、強い光が、一杯に
充
(
み
)
ち渡って、生々の気が、空にも地にも
溢
(
あふ
)
れていた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
〔譯〕
刀槊
(
たうさく
)
の
技
(
ぎ
)
、
怯
(
きよ
)
心を
懷
(
いだ
)
く者は
衄
(
くじ
)
け、
勇氣
(
ゆうき
)
を
頼
(
たの
)
む者は
敗
(
やぶ
)
る。必や
勇怯
(
ゆうきよ
)
を一
靜
(
せい
)
に
泯
(
ほろぼ
)
し、
勝負
(
しようぶ
)
を一
動
(
どう
)
に
忘
(
わす
)
れ、之を
動
(
うご
)
かすに天を以てして、
廓然
(
かくぜん
)
太公
(
たいこう
)
に、之を
靜
(
しづ
)
むるに地を以てして、
物
(
もの
)
來つて
順應
(
じゆんおう
)
せん。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
“廓然”の意味
《名詞》
わだかまりのない心理状態。
(出典:Wiktionary)
廓
漢検準1級
部首:⼴
14画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“廓然”で始まる語句
廓然無聖