トップ
>
庇護者
>
ひごしゃ
ふりがな文庫
“
庇護者
(
ひごしゃ
)” の例文
しかし、
本能寺
(
ほんのうじ
)
の
変
(
へん
)
とどうじに、
異国
(
いこく
)
の
宣教師
(
せんきょうし
)
たちは信長というただひとりの
庇護者
(
ひごしゃ
)
をうしなって、この南蛮寺も
荒廃
(
こうはい
)
してしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その外に、関西電車の社長浜田丈吉が本人の
従兄
(
いとこ
)
に当ってい、これが
唯一
(
ゆいいつ
)
の誇るに足る親戚でもあれば
庇護者
(
ひごしゃ
)
でもある。
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
同様にして彼が封建むざんな連中の
庇護者
(
ひごしゃ
)
なり同情者なりのように見えたところで、別に不思議はないかも知れない。
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
だれもこんなことを言って、唯一の
庇護者
(
ひごしゃ
)
である
薫
(
かおる
)
にこの望みを取り次ごうとしないのを病女王は残念に思っていた。
源氏物語:49 総角
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
この「朱雀調べ」の主要な
庇護者
(
ひごしゃ
)
は、井伊兵部少輔である。兵部少輔直明は、本家
掃部頭
(
かもんのかみ
)
直中の弟で、所領は越後国与板二万石。そのとし若年寄になっていた。
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
新三郎は若くて闊達で銭形平次の
庇護者
(
ひごしゃ
)
でした。
銭形平次捕物控:113 北冥の魚
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「安倍と結婚することは、安倍へとつぐことではなくて、
庇護者
(
ひごしゃ
)
になることだと確信しているよ、親も娘も、仮にもこの縁談を拒絶されようなどとは、思っていないね」
山彦乙女
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
心細いこの山荘にいて源中納言だけを唯一の
庇護者
(
ひごしゃ
)
と信じてたよる心のある女房たちは、弁からの話を聞いて、この結婚を成立させることほどよいことはないと皆言いあわせ
源氏物語:49 総角
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
それも年下のくせに姉ぶって、
庇護者
(
ひごしゃ
)
を気取り、またいつも代弁者になった。そのころ彼はまだ喜市といっていたが、その名が汝生の口から出ない日はないくらいだった。
雨の山吹
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
庇
漢検準1級
部首:⼴
7画
護
常用漢字
小5
部首:⾔
20画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“庇護”で始まる語句
庇護