“幾巻”の読み方と例文
読み方割合
いくまき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とすぐに次! 次! 次! と順々に出る品物は、南京どんす幾巻いくまき鼈甲べっこう何斤なんぎん、皮、短銃、麝香じゃこう、さまざまな異国品ばかりが一しきりけいず買いの欲心を血走らせる。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひと月ふた月と過す程に、おほやけの打合せも済みて、取調も次第にはかどり行けば、急ぐことをば報告書に作りて送り、さらぬをば写し留めて、つひには幾巻いくまきをかなしけむ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
かき集めつゝ幾巻いくまきふみにものしてつぎ/\に発兌うりだすこととはなしぬ
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)