幸便こうびん)” の例文
あたかも倹約の幸便こうびん格式かくしきりきみをするがごとくにして、綿服の者は常に不平をいだき、到底とうてい倹約の永久したることなし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
久しく滞留たいりゅう折柄おりから、日本の軍艦がサンフランシスコに航海と聞き、幸便こうびんだからこれのって帰国したいと云うので、その事がまろうとすると、日本の乗組員は米国人と一緒に乗るのはいやだと云う。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)