巴丹杏はたんきょう)” の例文
「それに、口のあたりに、猛烈な巴丹杏はたんきょうの匂いが残って居ります。これは小栗さんは、かなり多量の青酸をんだ証拠です」
流行作家の死 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「どれですか。あああれですか。いいえ、あいつは油桃つばいももです。やっぱり巴丹杏はたんきょうやまるめろの歌は上手じょうずです。どうです。行って仲間なかまにはいりましょうか。行きましょう。」
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
巴丹杏はたんきょうのグラスカスター 冬付録 病人の食物調理法の「第五十九 巴丹杏はたんきょう同」
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
あとで、千種さんもかいで置くといいな——あんずの匂いがしませんか、巴丹杏はたんきょうや、杏仁水きょうじんすいなどと同じような酸味のある匂いです
死の予告 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
巴丹杏はたんきょうのゼリー 冬付録 病人の食物調理法の「第六十七 巴丹杏のゼリー」
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
第五十九 巴丹杏はたんきょう同 これも煮て裏漉しにして一杯半入れます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
プーンと女の口から巴丹杏はたんきょうの匂い、——
流行作家の死 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)