差付さしつく)” の例文
此時役人は富右衞門に向ひなんたしかに承知したか彌々いよ/\白状の趣きに相違さうゐなくば口書こうしよ爪印つめいん致せと右の口書を富右衞門の前へ差付さしつくるに富右衞門是を見て殘念ざんねん至極しごくに思ひ心中煮返にえかへるが如き涙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)