巣立すだち)” の例文
この談話はなしを聴いた女学生は今ではそれ/″\巣立すだちをして人の細君かないになつてゐるが、誰一人詩人や芸術家にはかたづいてゐないらしいから、髯の有無あるなしは余り問題にはしてゐない。
この『小桜縅』から田山花袋たやまかたいが出身したはうぐいすの巣から杜鵑ほととぎす巣立すだちしたようなものだ。
それとなき夢の白き巣立すだちをねがふ時
蜂の巣立すだち子別こわかれ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
せな巣立すだちもつれて
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)