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巣山
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すやま
ふりがな文庫
“
巣山
(
すやま
)” の例文
この時代に
巣山
(
すやま
)
、
留山
(
とめやま
)
、
明山
(
あきやま
)
の区別ができ、
入山
(
いりやま
)
伐木を人民の自由に許した明山たりとも五種の禁止木の制を立て、そのかわりに木租の上納は廃された。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
嘉門の領地から遁れ出たものは、相当
夥
(
おびただ
)
しい数と見え、この一角から遥か離れた、
巣山
(
すやま
)
や
明山
(
あきやま
)
の中腹を、福島の方へ行くらしい、たいまつの火が点々と見えた。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鳶
(
とび
)
ノ
巣山
(
すやま
)
初陣
(
ういじん
)
を自慢の大久保
彦左
(
ひこざ
)
があとにも先にもたった一度
詠
(
よ
)
んだという句に
右門捕物帖:25 卒塔婆を祭った米びつ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
その野末を、
船着山
(
ふなつきやま
)
の連山がかこみ、
鳶
(
とび
)
ヶ
巣山
(
すやま
)
も、そのうちの一峰であった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この地方には
巣山
(
すやま
)
、
留山
(
とめやま
)
、
明山
(
あきやま
)
の区別があって、巣山と留山とは絶対に村民の立ち入ることを許されない森林地帯であり、明山のみが自由林とされていた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
巣山
(
すやま
)
、
留山
(
とめやま
)
、
明山
(
あきやま
)
の区別は初めてその時にできた。巣山と留山とは絶対に人民のはいることを許さない。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
巣山
(
すやま
)
、
明山
(
あきやま
)
の差別、無智な人民の盗伐などは、三吉も聞知っていることであるが、
猶
(
なお
)
森彦は地方を代表して上京したそもそもから、
終
(
しまい
)
には一文の
手宛
(
てあて
)
をも受けず
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
当時の木曾山一帯を支配するものは
尾張藩
(
おわりはん
)
で、
巣山
(
すやま
)
、
留山
(
とめやま
)
、
明山
(
あきやま
)
の区域を設け、そのうち明山のみは自由林であっても、許可なしに村民が五木を伐採することは禁じられてあった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
巣
常用漢字
小4
部首:⼮
11画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“巣”で始まる語句
巣
巣窟
巣鴨
巣籠
巣喰
巣立
巣林子
巣湖
巣兆
巣子