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崖端
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がけはな
ふりがな文庫
“
崖端
(
がけはな
)” の例文
夕闇
(
ゆうやみ
)
の迫っている
崖端
(
がけはな
)
の道には、人の影さえ見えなかった。
瀕死
(
ひんし
)
の負傷者を見守る信一郎は、ヒシ/\と、身に迫る
物凄
(
ものすご
)
い
寂寥
(
せきりょう
)
を感じた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
目黒の茶屋に俳句会を催して栗飯の腹を
鼓
(
こ
)
する楽、
道灌山
(
どうかんやま
)
に武蔵野の広きを眺めて
崖端
(
がけはな
)
の茶店に柿をかじる楽。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「
崖端
(
がけはな
)
の垣根のところに、豚の毛がたくさん落ちているし、庭の隅に、豚を焼いたらしい石のカマドのようなものもある。ここで豚を飼って、密殺して食べていられたのとちがいますか」
我が家の楽園
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それは、右は山左は海の、狭い
崖端
(
がけはな
)
を、
蜈蚣
(
むかで
)
か何かのようにのたくって行く軽便鉄道である。それを考えると、彼は電車に乗ろうとした足を、思わず踏み
止
(
とど
)
めた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
まっさきに
崖端
(
がけはな
)
へ行きついた警官が、海のほうを見ながら叫んだ。
あなたも私も
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
崖
常用漢字
中学
部首:⼭
11画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“崖”で始まる語句
崖
崖下
崖上
崖道
崖際
崖縁
崖地
崖土
崖崩
崖路