“山蛤”の読み方と例文
読み方割合
やまがえる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卑弥呼ひみこは竹皮を編んで敷きつめた酒宴の広間へ通された。松明たいまつの光に照された緑のかしわの葉の上には、山椒さんしょうの汁で洗われた山蛤やまがえると、山蟹やまがにと、生薑しょうがこい酸漿ほおずきと、まだ色づかぬ獮猴桃しらくちの実とが並んでいた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
そこには、海水をたたえたもいの中に海螺つび山蛤やまがえるが浸してあった。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)