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居合抜
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いあいぬき
ふりがな文庫
“
居合抜
(
いあいぬき
)” の例文
旧字:
居合拔
道節も宝刀を
捻
(
ひね
)
くり廻して
居合抜
(
いあいぬき
)
の口上のような駄弁を
弄
(
ろう
)
して定正に近づこうとするよりもズドンと一発ブッ放した方が余程早手廻しだったろう。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
芸者が来たら座敷中急に陽気になって、一同が
鬨
(
とき
)
の声を
揚
(
あ
)
げて
歓迎
(
かんげい
)
したのかと思うくらい、
騒々
(
そうぞう
)
しい。そうしてある奴はなんこを
攫
(
つか
)
む。その声の大きな事、まるで
居合抜
(
いあいぬき
)
の
稽古
(
けいこ
)
のようだ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
近くの
居合抜
(
いあいぬき
)
に、大勢人がたかっています。鳩の餌を売るお婆さんの店が並んでいて、その上の素焼の小皿に、豆や玄米が少しずつ入れてあるので、その上へ鳩が来ると、短い棒でそっと追います。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
すべての
中
(
うち
)
で最も敬太郎の頭を
刺戟
(
しげき
)
したものは、
長井兵助
(
ながいひょうすけ
)
の
居合抜
(
いあいぬき
)
と、
脇差
(
わきざし
)
をぐいぐい
呑
(
の
)
んで見せる
豆蔵
(
まめぞう
)
と、
江州伊吹山
(
ごうしゅういぶきやま
)
の
麓
(
ふもと
)
にいる前足が四つで
後足
(
あとあし
)
が六つある
大蟇
(
おおがま
)
の干し固めたのであった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
抜
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
“居合”で始まる語句
居合
居合腰
居合拔
居合斬
居合術