“尾（トレーン）” の例文

長い滑稽（こっけい）な尾（トレーン）のついた、幾人の手をくぐったかしれない華美（はで）な絹服のことも、戸口を一ぱいふさいでしまった途方もない大きさの腰張り（クリノリン）も、薄いろの靴のことも

罪と罰 (新字新仮名) ／ フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(著)

腰かけて煙草をふかしてると、またしてもふいにマルファが、新しい緑色の絹服の長い長い尾（トレーン）をひきながら、恐ろしくめかしこんではいってくるじゃありませんか。

罪と罰 (新字新仮名) ／ フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(著)

まるで尾（トレーン）の衣（きぬ）ずれの音まで聞こえるようでしたよ。ねえ、なんとばかげた話じゃありませんか、え？

罪と罰 (新字新仮名) ／ フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(著)

“尾”の意味

《名詞》

（お）動物の尻から細長く伸び出たもの。しっぽ。

（お）物体の後ろから細長く伸び出たもの。

（お）山の裾の細く伸びた所。

（び）二十八宿の一つ。尾宿。
(出典:Wiktionary)

“尾”の解説

動物の構造
尾（お）、別名尻尾（しっぽ）、尾っぽ（おっぽ）は、動物の後部（頭の反対側）である。英語ではtail。特にはっきりとしたしなやかな、体幹の後方部分のことをいう。生物学的なものと、一般的なものでは異なる場合が多々ある。
(出典:Wikipedia)

尾	常用漢字 中学 部首:⼫ 7画