“小涌谷”の読み方と例文
読み方割合
こわくだに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
箱根は二十年も昔水産関係の用向きで小田原へ行ったついでに半日の暇を盗んで小涌谷こわくだにまで行ったのと
箱根熱海バス紀行 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
二人は燃え立つ紅葉のにしきうずまっている、小涌谷こわくだにの旅館に落ちついたが、どうせそのうちに低気圧は来るものとして、今日の日は今日の日だとはらをきめている庸三も
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それで、実は私は小涌谷こわくだにの方へ行くつもりであったのですが、貴君にお目にかかれはしないかと云う希望があったものですから、二三日、此処へ宿とまって見る気になったのです。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)